人は「問題を解決したい」と思っていない
人は「解決したい」と言いながら、同時に「解決すると困る」状態を抱えている。そして後者の方が強い。
阪本明日香
2026.03.19
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私は表面的な「自己肯定」や「優しさ」には価値を置いていない。むしろ、構造・欺瞞・無自覚・欲望・権力といった“見たくない前提”を暴くことに強い関心がある。
その上で見えてきた問題というのは「人は問題を解決したい」と思っていないということだ。
人は問題を解決したいと言う。だけど実際には、「問題を維持するために生きている」と言える。
これは皮肉でも比喩でもない。構造の話だ。例えば「変わりたい」と言いながら変わらない人間を観察するといい。彼らは決して無能なのではない。むしろ極めて一貫している。
変わらないことで守っているものがある。
・責任を取らなくていい立場
・被害者でいられるポジション
・努力しなかった言い訳
・挑戦して失敗するリスクの回避
これらを手放さない限り、変化は起きない。そして多くの場合、本人はそれを「手放したくない」と自覚していない。ここに自己欺瞞がある。
人は「解決したい」と言いながら、同時に「解決すると困る」状態を抱えている。そして後者の方が強い。だから解決に向かう行動は必ず歪む。