女は女に興奮する

なぜ女性から私は避けられやすいのか。それは彼女たちが私のなかに「男の精神」を見ているからではないかと思った。
阪本明日香 2025.09.26
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私は女に好かれない。好かれないというより、昔からどこか一歩引いて避けられるようなタイプだった。その理由をこの人生でずっと考えていたところがある。

そのことについて最近ひとつ気がついたことがある。女は陰湿だとか、嫉妬深いなどという単純な話ではなく、じつは女にめちゃくちゃ好かれるタイプなのではないかと思った。やけにポジティブでとんちきな話に聞こえるかもしれないが、人生を振り返ってみるとそのように結論づけられるようなことが多々ある。

女は女が好きなのだ。

ただそれは「女として」ではない。

私は女性に嫉妬というものをあまりしたことがない。それは嫉妬心や執着がないからとか、ちゃんと人を好きになったことがないからとか、そういうことかと思っていたがどちらも正しいしどちらも正しくない。

シンプルに言えば、私は彼女たちを「ライバル」として見ていない。

とても嫌味に聞こえるかもしれないけど、自分より美しい人も、いい女も、腐るほどいる。しかし、私はいつもそういう女性たちを見ると、ただただ称賛し、尊敬し、見惚れていた。

パンセクチャルだとかバイだとか、そういう区切り方はあまりしたくない。現にこれまで恋愛対象は男性だけで、付き合ったのも寝たのも男性だけだ。自分のセクシャルを定義づけるとしたら、おそらく異性愛者のほうが近い。


でも私は女性を美しいと思うし、性的な目で見ることもできる。そんな答えの出ない不思議な感覚を持っていたら、ある日SNSで流れてきた投稿を見て、私は膝を打った。

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