弱さを受け止められない人は恋をする
弱さを受け止められない人は必死に逃げる。恋や、仕事や趣味を忙しくして、「好きだから」という人類最大の言い訳のもとに、自分に向けたくない感情を対象に向ける。
自分はダメだと落ち込んでしまう時はある。けれど私はそんな時間が好きだったりする。
荒くれていても愚痴を最後まで聞いてくれる友達に感謝の気持ちが湧いてくる。こんな自分に付き合ってくれて素直にありがたいと思う。知らない街で困っているとすっと助けてくれて去って行った女性に尊敬の念が湧いてくる。自分もそんなふうになれたらいいなと憧れる。
自分の未熟さに気がついたとき、人生に対する見方が変わる。
抱いていた幻想が、百合の皮のように一枚また一枚と剥けてくる。
真実が見えてくる。
自分はダメだと受け止めるのは苦しい。誰かに肯定されたい、認められたいと弱い自分が頭をもたげる。必死に自分を肯定してくれる何かを探し出そうとする。
弱さを受け止められない人は必死に逃げる。恋や、仕事や趣味を忙しくして、「好きだから」という人類最大の言い訳のもとに、自分に向けたくない感情を対象に向ける。
「好きだから、殴られても別れられない」、「好きだから、毎日の残業も仕方ないんだ」、「好きだから、生活が苦しくても課金するんだ」。
ツラくてもそれが自分を肯定してくれるような気がするから、それでいい。自分の向き合いたくない感情から逃げることができるから、そのすべてが幻想でもいい。気が付くわけにはいかない。「好きだから」それでいい。
弱い自分を受け止められない人は恋をする。相手で弱さや孤独を補おうとする。
弱い自分を受け止められる人は愛をする。相手の弱さや孤独を引き受けようとする。
自分はダメだと落ち込むことはある。その時間を恐ろしく感じるのか、愛おしく感じることができるかどうかで、人生の見え方はちがう。幻想を抱き続けるのか、現実に生きるのか。
自分はダメだと落ち込むことはある。こわい。つらい。申し訳ない。いろんな感情が入り乱れて、殻にこもりたくなる。外に出たくない。誰でもいいからそばに居てほしい。息が荒くなってぐーっと胸が苦しくなる。消えたい。
そんなときはとりあえず、アイスを買いにいこう。
殻から出て、夜空の月をみて、夜道を散歩しがてらコンビニへいこう。それが出来たら幻想から一枚、抜け出すことができる。自分の弱さをひとつ、受け止めることが出来る。ダメな自分もすこし、愛おしく思えてくる。
アイス、最強。
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